輪之内町は安八郡の南部に位置し,本校区は東に大藪小校区,南に仁木小校区が隣接する。西は揖斐川・牧田川を挟んで養老町・大垣市と相対し,北は安八町と境している。面積6.35㎢,東西に狭く南北に長く,その中に本戸・中郷(中郷新田の一部を含む)里・南波・福束・塩喰の6地区が並んでいる。
この地(福束輪中)は揖斐・長良2大川の三角州に発達した海抜わずか3.2mの低湿地で,古来幾度となく襲い来る洪水と闘ってきた。近年,河川の改修・用排水の改善・土地改良の事業が進められ,農業経営の近代化と相まって,今や県下でも屈指の穀倉地帯である。しかし,経済の高度成長の影響と農業の省力化によって,近年は共働きが増加するとともに,促成栽培・機械化等によって,農家の生活にも変貌が見られるようになった。
校区の人々は温順・素朴であり,しかも,教育には理解があり,学校への協力を惜しまないが価値観の多様化の波は徐々に押し寄せてきている。